『インドのカースト制度って庶民の制度として、本当優秀だと思いませんか』
まぁ優秀ですよね。
他のカーストにいこうとしないとか
要は自分たちの家族とか一族で職の責任を持って
仕事をそこで回しあうっていうので、
前もこの話したかもしれないですけど、
ドアを開ける一族って言うのがいるんですよね。
インドの高級ブティック街みたいなところがあって
インドで言う東京の青山みたいなところがあって
そこって割と高い服屋さんとか宝石屋さんとかがあるんですけど、
でもインドって自動ドアあんまりないんですよ。
ドアの前にドアを開ける係のおっさんっていうのがいるんですけど
ドアを開ける係のおっさんっていうのは、ドアを開ける一族が運営してるんですよ。
その一族じゃない人はドアを開ける仕事をやってはいけないんですよ。
ドアを開ける一族って誰かが今日俺病気だわって言うと
一族のほかのやつがドアを開けるっていうのをやるんですよ。
なんでドアを開ける一族に頼むのかって言うと
ドアを開ける一族は盗みとか絶対にやらないんです。
要はもしそこで盗みを一族がやったっていうのになると
色んな店との契約が切られちゃうじゃないですか。
なので、一族郎党失業するし未来永劫職にあぶれるので
物を盗むって絶対にやらないんですよ。
一族からも追い出されるからね。
なので、セキュリティに関して、ドアを開ける一族に頼んでおくと
朝にカギを渡しておいて、ドア閉めておいてねってやっておいても安心して渡せる。
何かあったとしたら一族本気で問題を解決してくれるんですよ。
っていうのがあったりして、プライドを持ってやってくれるっていうのがあるので、
逆にドアを開ける一族に生まれると他の仕事になる必要がないんですよ。
ドアを開けるっていう店は必ずあるので、多少店が減ったとか多少増えたとかあっても
ドアがゼロになることはないので、一族の誰かが仕事をしているので、
そいつの家にいけば一族は飯を食えるんですよ。
なので、食いっぱくれることはないんですよ。
社会保障としてそこの業種はそこの一族持ってますっていうのになると、
食いっぱくれない人たちっていうのがいるので、インドの国としての社会保障っていうのを
出さなかったとしても、一族で食わしたりとか、子供が生まれたら周りの人が助けるとか、
育休産休がなくても子供が生まれたら俺が代わりに行ってくるよ。とか
じゃあ俺が育てるよ。とかって形でお互いに相互扶助するって言うのが各業種であるんですよ。
っていうインドが色んな細かい業種で分かれてっていうのが世襲で行われているので、
結構システムとしては優秀なんですよね。